鈴虫寺のお説法を聞く・・・ [京都の旅 Next]
鈴虫寺の中に、祈願料を払って、入り約1時間のお説法を聞きます。
鈴虫寺は、名前の通り、鈴虫が一年中鳴いています。 先代の住職が飼い始めたようです。 因みに、鈴虫は撮影禁止の為、映像はありません・・・ ただ、リーンリーンと鳴く鈴虫の音色はとても美しかったです。
↑ お茶のサービスがあるのですが、現在は新型コロナの影響で、お菓子のみの提供となっています。(なお、このお菓子も、その場では食べられず、お持ち帰りです) 「寿々むし」と書いてありますが、変体仮名で書かれてあるので、読めない人もいるようなので、住職さんから、「ジュジュ虫と読むんじゃあらへんからな」というお話がありました。
いよいよ、お説法が始まります。 緊張感漂うお説法・・・ かと思いきや、漫談説法なので、思わず苦笑してしまいそうになるのを、こらえて聞くという感じでした。
訪れた人達に、質問したりしながら、漫談説法は進んで行きます。
「どこからきたんや?」「大阪です」「そこの人は・・・?」「奈良です」
「なんや、近い所の人ばっかやん・・・ 関東から来たという方はおらへんの? 関東から来た人は手を挙げてや」
「5人・・・ 少ないな・・・ 遠くから来てくれると嬉しいんやけどな」
こんな感じの京都弁で、漫談説法は進んでいきました。
↑ この二つの書は撮影しても良いと、住職さんから承諾を得たので撮影しました。
これも、漫談説法の中で出て来る重要な漢字なのです。
「利他」とは、他の人のことを考えてあげる・・・ ということです。
最近は、自分の事ばかり考えて、人のことを考える余裕の無い時代ですが、他人をちょっとでも考えたり、良い所を探してみよう・・・ という、今の時代に失われてしまった、重要なことですね。 「利他」の心が少ない人は、幸せも薄くなってしまうそうです。
「明珠在掌」ひらがなが書かれていますが、「みょうじゅたなごごろにあり」とは、幸せは近い所にあるという意味です。
人間は、幸せを探しがちですが、それは意外と近い所にある・・・ 最近起きたちょっとした出来事の中にも幸せはあるのです。 住職さんの話では、「今日、こうやってこのお寺に来られはったのも、幸せなことなんや。 旅行にきなはってるんやから、来れない人から考えれば幸せってことや」
そうですね。 旅行に出かけられるというのは幸せな事でですね。
また、「昨日、人を褒めた人、手を挙げてや」「結構おるな」 「人を褒めるのは大事なことやで。 良くその人を見ていないと褒めれへんからな」 とのお話もありました。
そして、「このお寺は妙得山華厳寺というへんやけど、鈴虫寺ちゃうの? と言われそうやけど、寺の名前も色々あるんや・・・ 草履を履いた、お地蔵様が、このお寺の名物なんやけれど、もう、見はったか? 草履を履いたお地蔵様は大変珍しいんや。 そのお地蔵様が、このお寺に来てくらはったみんなの所にいくんやで。 この後、お札を買ってもらうて、それを握りしめながら、願い事を一つ・・・ 一つやで! 欲張りはいかんのや。 ちゃんと住所も心のなかで言うやで、住所がわからへんと、お地蔵様も行かれへんやからな。そうすると、お地蔵様が、歩いて行って願いごとを叶えてくだはるからな ちゃんと玄関はキレイにしとくんやで」
そうして、約1時間に渡る、お説法・・・ならぬ、漫談説法は終わりました。
今振り返っても、実に面白くて、為になるもので一度は訪れる価値はあると思いました。
有名人では、今話題の秋篠宮様やキムタク等が訪れているらしいです。
↑ そして、お寺のお庭を散策しながら、フォト撮影しました。
↑ 千両
*注意* お説法の内容は、記憶を元に記事にしている為、若干変なところや正確な京都弁では無い可能性もあります。 大筋の内容はあっていると思いますが、間違い等はご容赦願います。
「雨」
楽しい一時間でしたね。
利他・・・忘れないようにします。
by 斗夢 (2021-09-09 05:23)
じゅじゅにしか読めん(笑)
by pn (2021-09-09 06:11)
有名人が来るお寺なんですね。
周りの風景もいいですね。
by ヤマカゼ (2021-09-09 06:44)
お説法のところは京都弁のイントネーションで読んでみました。
いいお話ですね!
また遠くからも参拝に行ける日が来ますように。
by barbie (2021-09-09 07:15)
話が面白くて上手かったな、という記憶だけあります(^_^;)
by middrinn (2021-09-09 09:54)
とてもいいお説法を有り難うございました。
夫を見送り1年後から88ヶ所巡礼旅を
西国・坂東・秩父・別格参拝時・拝聴するお説法
少しは生き方の手本になりました。
残りの人生、良い種を残せるようにして暮らしたいです。
by 侘び助 (2021-09-09 11:32)
夏に行ったら涼しいお寺かも、ですね。
涼虫(すずむし)寺、なんて洒落ちゃって(^^♪
by レインボーゴブリン (2021-09-09 11:44)
こんにちは^^
京都弁のお説法、聞きやすいですね^^ 最近わたくしが読んだ本に「食えなんだら食うな」関大徹 著 がありますが、内容が似ていますね^^
by mm (2021-09-09 12:52)
鈴虫寺のお説法・・・とても良い体験でしたね
お説法は法事の時にしか聞きませんが、有難いものです
by たぃ (2021-09-09 13:49)
あの和尚さんの説法を聞きに来る女性多いです。
イケメンでおもしろいので
若いころからもてまくりで有名です。
by arles (2021-09-09 17:35)
鈴虫寺はずいぶん前に行きましたが、
あの説法は爆笑ものですよね。
私が行った時は
『お菓子の中の黒い点々は、鈴虫の足・・・では有りません』
という、鉄板ネタでした(笑)
by angie17 (2021-09-09 18:32)
ネオ・アッキー さん こんばんは。
拙ブログへのコメントありがとうございます。
鈴虫寺には行ってみたいと思っていましたが、
漫談説法があるとは知りませんでした。
by johncomeback (2021-09-09 19:21)
ひとり旅で鈴虫寺に行った時に買った黄色いお守り、もう20年以上お財布に入ったまま返しに行っていません。草鞋を履いたお地蔵さんにまたいつか会いに行きたいです。
by 這い上がるママ (2021-09-10 01:48)
鈴虫・・・今朝、3時過ぎに散歩していたら、コオロギの鳴き声の中に、チンチロリン、チンチロリンというマツムシの鳴き声を聞きました^^
by Baldhead1010 (2021-09-10 03:38)
こんにちは、私もだいぶ前ですが鈴虫寺に行ったことがあります。
静かなお寺ですよね。草鞋をはいたお地蔵さんに願い事をしましたがお地蔵さんは現れませんでした。
懐かしい思い出です。こちらの記事のお陰で思い出すことができました。
by のんち (2021-09-10 09:36)
お菓子の中に入っている黒い粒々は、鈴虫を磨り潰したものではないとおっしゃってませんでしたか^^;)
by 風来鶏 (2021-09-10 23:33)
斗夢さんnice!&コメント真にありがとうございます!
まさか、漫談説法とは思いもよらず、楽しむことが出来ました。
by ネオ・アッキー (2021-09-11 06:14)
pnさんnice!&コメント真にありがとうございます!
変体仮名が難しいですね・・・
by ネオ・アッキー (2021-09-11 06:16)
ヤマカゼさんnice!&コメント真にありがとうございます!
小高い丘のような所に、お寺があり、景色も良かったです。
by ネオ・アッキー (2021-09-11 06:18)
barbieさんnice!&コメント真にありがとうございます!
京都弁のイントネーションで読んで頂けたのですね。 ご住職の語り口に、すっかり魅了されてしまいました。 再び訪れたい気持ちでいます。
by ネオ・アッキー (2021-09-11 06:20)
middrinnさんnice!&コメント真にありがとうございます!
お話は上手でした。 鈴虫の鳴き声も何ともいえず、耳に響きました。
by ネオ・アッキー (2021-09-11 06:22)
侘び助さんnice!&コメント真にありがとうございます!
御主人様を見送られた後、四国88ヶ所をはじめ、色々なお寺を巡礼されたことは、中々出来る事ではありませんね。 いつの日にか、巡礼の旅に出てみたいとは、思っているのですが、実行には至っておりません。 人生、どう生きるかは、難しいテーマですが、お坊様のお話に勇気を得ました。
by ネオ・アッキー (2021-09-11 06:24)
レインボーゴブリンさんnice!&コメント真にありがとうございます!
涼虫の寺ですか・・・ 少し洒落すぎ・・・かも・・・? でも、夏らしいネーミングですね。
by ネオ・アッキー (2021-09-11 06:26)
mmさんnice!&コメント真にありがとうございます!
「食えなんだら食うな」これまた、難しい言葉ですね。 男の方の話す京都弁が珍しく、心惹かれたのかも知れません。 とにかく、面白かったです。
by ネオ・アッキー (2021-09-11 06:28)
たぃさんnice!&コメント真にありがとうございます!
お説法は、あまり聞いたことがなかったので、余計に感激しました。 本当に良い体験をしました。
by ネオ・アッキー (2021-09-11 06:30)
arlesさんnice!&コメント真にありがとうございます!
そんな、モテまくりの和尚様とは、はじめて知りました。
by ネオ・アッキー (2021-09-11 06:32)
angie17さんnice!&コメント真にありがとうございます!
お菓子の中の黒い点は、鈴虫の足・・・ ですか・・・ そう言えば、黒いのは、紫蘇が入っているとか、おっしゃっておりました。
by ネオ・アッキー (2021-09-11 06:34)
johncomebackさんnice!&コメント真にありがとうございます!
堅苦しい、お説法のイメージでいたのが、笑いに包まれた雰囲気で、とても良かったです。
by ネオ・アッキー (2021-09-11 06:36)
這い上がるママさんnice!&コメント真にありがとうございます!
黄色いお守り、私も頂いて来ました。 お財布に入れっぱなしで、まだお地蔵様の所には、お礼に行っていないのですね。 その内、会いに行かれる時が来ると良いですね。
by ネオ・アッキー (2021-09-11 06:38)
Baldhead1010さんnice!&コメント真にありがとうございます!
お散歩中に、マツ虫の鳴き声をお聞きになられたようですね。 家の外からは、虫の音色が聞こえてきますが、何の虫なのか見当が付きませんが、より身近に感じます。
by ネオ・アッキー (2021-09-11 06:40)
のんちさんnice!&コメント真にありがとうございます!
小さなお寺ですが、静かで良いお寺ですね。 願い事が叶わなかったようですが、また、訪れてお願いをすれば、成就するかも知れませんね。 鈴虫寺、思い出されたようで、良かったです。
by ネオ・アッキー (2021-09-11 06:42)
風来鶏さんnice!&コメント真にありがとうございます!
確かに、お菓子の中に入っている黒い粒々は、鈴虫では無くて、紫蘇というお話がありました。
by ネオ・アッキー (2021-09-11 06:44)
「利他」・・大切ですね。
今の時代、利己が多すぎます。
by 横 濱男 (2021-09-11 07:31)
横 濱男さんnice!&コメント真にありがとうございます!
利他の心、大切にしたいですね。
by ネオ・アッキー (2021-09-12 01:56)
遅ればせながらどうしてもコメントいたしたく。ご存知のとおりお寺の説法は現在の落語の源流です。私も何度か聞きましたがおもしろいものです。アッキーさんの説法紹介は非常にわかりやすいものでした。「利他」。大事に胸に刻みたい言葉です。
by リス太郎 (2021-09-17 09:16)
お説法は楽しそうですね。それにしても鈴虫が一年中鳴いているとは....(^_^;)
by yokomi (2021-09-18 21:44)
こんにちは。お説法わかりやすく、自分が普段忘れているものを思い出させていただける内容ですね。お地蔵さまが、草鞋を履いて私たちを助けに来てくださるとは、興味深いお話ですし、玄関はきれいにしておきなさいという仏教の知恵が何気なく伝えられていることが、すばらしいと思います。また訪ねてみたいお寺です。
by coco030705 (2021-09-19 13:59)
リス太郎さんnice!&コメント真にありがとうございます!
久しぶりのコメント、嬉しく思います。 お寺の説法が、落語の源流とは、はじめて知りました。 「利他」の心、私も、忘れないように生きていきたいと思います。
by ネオ・アッキー (2021-09-20 12:22)
yokomiさんnice!&コメント真にありがとうございます!
一年中、鈴虫を鳴かせているのも大変でしょうね。
by ネオ・アッキー (2021-09-20 12:24)
coco030705さんnice!&コメント真にありがとうございます!
普段の生活の大切さを、仏教を交えながらのお説法を聞いて、生きていく上での参考になりました。
by ネオ・アッキー (2021-09-20 12:26)